現代は高いお金でサプリメントをあれこれ求める時代。
でも、私たちの身体は自然に存在する食物から必要十分な栄養素を得られるはず。

昔の人は身近な食材から風邪の予防になる(免疫系への作用が期待できる)食膳を
今に伝えてきました。そんな先賢の知恵のいくつかをご紹介いたします。

日々の食生活にとり入れて、予防されてみてはいかがでしょうか。

①たまご酒・・・日本酒1カップを熱燗にして、卵の黄身を1個とき入れる。
      これに砂糖を適量いれて飲む。
②クズ湯・・・・・カップを熱湯で温めておき、くず粉小さじ1杯を少量の水で溶く。
      熱湯を入れてかき混ぜる。ショウガ汁をいれるとなお良い。
③大根ハチミツ・・・大根のすりおろしにハチミツを入れてお湯を加えて飲む。
④ニンニクのハチミツ漬け・・・作り置きしておくと便利。ニンニクを一つ一つバラバラにして
      容器にいれ、ハチミツをつぎ込む。5ヶ月くらいからが食べごろ。
      酢で漬けてもしょうゆで漬けても良い。
⑤梅干湯・・・・・長ネギの白いところをみじん切りにし、ニンニクを1片すりおろし、
      梅干は種を出して潰す。熱湯をかけ、しょうゆを少々たらして飲む。
⑥梅生(うめしょう)番茶・・・梅干を焼いて湯のみ茶碗に入れ、ショウガ汁としょうゆを
      各小さじ1杯ずつ加え、これに熱い番茶を注ぐ、番茶は3年番茶などの
      古いものが良い。
⑦ネギ味噌・・・長ネギのみじん切り小さじ1杯と、八丁みそ大さじ1杯に熱湯100~150ml
      を注ぎ、熱いうちに飲む。みそは八丁みそのように熟成期間が長く
      甘味の少ないもののほうが身体を温めベター。

参考文献;「慢性病の食養生」日野厚著 緑書房刊
     「からだと薬膳」正岡慧子 教養文庫刊