不眠症Q&A
不眠症ってどんな感じ?
- 下記のような症状は不眠症が疑われます。
- 寝床について眠ろうとしても、なかなか寝付けない・・・①
- 寝ている間に何度も目がさめてしまう・・・②
- 朝、望ましい起床時刻よりも早く起きてしまい、その後眠れない・・・③
- 十分な睡眠時間を確保していても、熟眠感がない・・・④
- お酒の力で寝付くことはできるが、夜中に目が覚めその後寝付けない
- 心配事ができて以来、朝早く目が覚めてしまうように
- 夢ばかり見て寝た気がしない
- 朝起きた直後から倦怠感に見舞われる
- 上記のような症状はあるものの、なるべく薬に頼りたくない
不眠症にはどんなタイプがあるの?
A;上記①~④が不眠症の代表的な4つのタイプです。それぞれ、
①入眠障害
②中途覚醒
③早朝覚醒
④熟眠障害
と呼ばれています。またこれらを複数併せ持つ患者さんもみられます。
①入眠障害
②中途覚醒
③早朝覚醒
④熟眠障害
と呼ばれています。またこれらを複数併せ持つ患者さんもみられます。
不眠症を放っておくとどうなるの?
一例を挙げると、食欲と関係するホルモンの分泌が変化したり、インスリンの働きが悪くなったりするため、肥満や糖尿病などの生活習慣病を起こしやすくします。
また、不眠があると将来的にうつ病になるリスクが高くなることも知られています。
また、不眠があると将来的にうつ病になるリスクが高くなることも知られています。
どうして眠れなくなるの?
さて、ここが一番大切なところです。
みなさんは赤ちゃんや乳幼児を抱っこして寝かせたご経験はありますか?
子育て中のママさん達はもちろんYESですよね。
では、お子さんが眠気を催し寝入ってしまうと体温はどのように変化していますか?
抱っこしているお子さんの身体は寝付きと共に、だんだんぽかぽか温かくなってきますよね。これが答えです。
眠れない状態というのは、東洋医学で言う「気」や西洋医学で言う「血液」が頚から上に集中し、クルクル頭の中が回転し、興奮している状態なのです。
この「気」や「血液」を手足や表皮などの末端に引っ張ってくると、頭は回転をやめ、興奮が収まり眠りモードに切り替わります。
お子さんの身体が寝つきと同時に温かく感じられるのは、まさに末端や表皮に「気」「血液」が巡り、眠りモードに切り替わったことを意味しているのです。
そして不眠症とはこの「眠りモード」になかなか切り替わらなくなってしまった状態をいいます。
この切り替えのことを難しい言葉で言い換えると、
自律神経が「交感神経優位の状態」から「副交感神経優位の状態」に切り替わった、
という表現になります。
どこかで聞いたことありませんか?
みなさんは赤ちゃんや乳幼児を抱っこして寝かせたご経験はありますか?
子育て中のママさん達はもちろんYESですよね。
では、お子さんが眠気を催し寝入ってしまうと体温はどのように変化していますか?
抱っこしているお子さんの身体は寝付きと共に、だんだんぽかぽか温かくなってきますよね。これが答えです。
眠れない状態というのは、東洋医学で言う「気」や西洋医学で言う「血液」が頚から上に集中し、クルクル頭の中が回転し、興奮している状態なのです。
この「気」や「血液」を手足や表皮などの末端に引っ張ってくると、頭は回転をやめ、興奮が収まり眠りモードに切り替わります。
お子さんの身体が寝つきと同時に温かく感じられるのは、まさに末端や表皮に「気」「血液」が巡り、眠りモードに切り替わったことを意味しているのです。
そして不眠症とはこの「眠りモード」になかなか切り替わらなくなってしまった状態をいいます。
この切り替えのことを難しい言葉で言い換えると、
自律神経が「交感神経優位の状態」から「副交感神経優位の状態」に切り替わった、
という表現になります。
どこかで聞いたことありませんか?
鍼灸はどうして効くの?
さて、お察しの早い方はもうお分かりでしょう。
鍼灸は頚から上に集中して偏ってしまっている「気」や「血液」を末端にめぐらせることは大の得意技です。
鍼灸には「本治法(ほんちほう)」という治療法があり、これは手足の重要なツボに鍼を数本することで頚から上に偏ってしまっている「気」や「血液」を末端へ巡らせる働きがあります。
その上で、「標治法(ひょうちほう)」という治療法、つまり不眠やストレスによりあらわれる後頭部、肩、背中などの筋緊張を緩める鍼灸をします。
この2段階の治療システムが不眠症にはとても有効なのです。
どちらか片方だけでは効果は不十分といえます。
鍼灸は頚から上に集中して偏ってしまっている「気」や「血液」を末端にめぐらせることは大の得意技です。
鍼灸には「本治法(ほんちほう)」という治療法があり、これは手足の重要なツボに鍼を数本することで頚から上に偏ってしまっている「気」や「血液」を末端へ巡らせる働きがあります。
その上で、「標治法(ひょうちほう)」という治療法、つまり不眠やストレスによりあらわれる後頭部、肩、背中などの筋緊張を緩める鍼灸をします。
この2段階の治療システムが不眠症にはとても有効なのです。
どちらか片方だけでは効果は不十分といえます。
薬にはあまり頼りたくないのですが?
睡眠薬に対し、日本人のおよそ4割の人が「依存性があって、やめられなくなる」と考えています。
確かにかつては依存性の強いものもありましたが、現在は依存性の少ない薬も多く、一時的に薬の力を借りていずれ薬をやめられるケースも多いです。
鍼灸治療と併用しながら、上手に薬を利用して、医師の指導を仰ぎながら「漸減法(ざんげんほう;量を徐々に減らす)」や「膈日法(かくじつほう;服用間隔を徐々にあける)」により徐々に飲む量を減らし、やがて薬をやめられた患者さんもいます。
不眠が深刻な場合、
「まず薬の力を借りて眠れる状態にしてから、じっくり鍼灸で体質を改善していく」
というのもひとつの有効な選択肢です。
なお、急に薬をやめてしまうと眠れなくなり(反跳性不眠)、むしろ症状が休薬前よりも深刻となることがあり注意を要します。
睡眠薬をやめるときは必ず医師の指導を仰ぎ、症状をみながら徐々にやめていくことが必要です。
確かにかつては依存性の強いものもありましたが、現在は依存性の少ない薬も多く、一時的に薬の力を借りていずれ薬をやめられるケースも多いです。
鍼灸治療と併用しながら、上手に薬を利用して、医師の指導を仰ぎながら「漸減法(ざんげんほう;量を徐々に減らす)」や「膈日法(かくじつほう;服用間隔を徐々にあける)」により徐々に飲む量を減らし、やがて薬をやめられた患者さんもいます。
不眠が深刻な場合、
「まず薬の力を借りて眠れる状態にしてから、じっくり鍼灸で体質を改善していく」
というのもひとつの有効な選択肢です。
なお、急に薬をやめてしまうと眠れなくなり(反跳性不眠)、むしろ症状が休薬前よりも深刻となることがあり注意を要します。
睡眠薬をやめるときは必ず医師の指導を仰ぎ、症状をみながら徐々にやめていくことが必要です。
日常生活ではどんなことに注意すれば?
快適な眠りを阻害する状況を減らすことが必要です。具体的には、
「寝室を暗くして、静かにする」
「眠る4時間前くらいからカフェインを摂取しない」
「眠れないときは一旦寝床から出て、ねむくなってから寝床に就く」
「ぬるめの湯で入浴し、熱めの湯にしない」
「眠る前にストレッチなど軽い運動をする」
「眠る前に明るい光を浴びない=携帯電話、PC、テレビの視聴を控える」
「寝室を暗くして、静かにする」
「眠る4時間前くらいからカフェインを摂取しない」
「眠れないときは一旦寝床から出て、ねむくなってから寝床に就く」
「ぬるめの湯で入浴し、熱めの湯にしない」
「眠る前にストレッチなど軽い運動をする」
「眠る前に明るい光を浴びない=携帯電話、PC、テレビの視聴を控える」
寝入りばなのお酒は良い?悪い?
不眠症状のひとの2割はお酒に頼っているようです。
お酒にはある程度の入眠効果はありますが、比較的浅い睡眠しか得られず、夜中に目が覚めてしまうとかえって頭が冴えて眠れなくなることがあるため、眠ることを目的とした飲酒はあまり勧められません。
お酒にはある程度の入眠効果はありますが、比較的浅い睡眠しか得られず、夜中に目が覚めてしまうとかえって頭が冴えて眠れなくなることがあるため、眠ることを目的とした飲酒はあまり勧められません。
はり灸がよく効く症例
ギックリ腰(急性腰痛) 自律神経失調症 慢性腰痛 坐骨神経痛 寝違い 慢性肩こり 頚椎症 五十肩 膝関節痛 慢性頭痛 不眠症 月経困難 便秘症 パニック障害 更年期障害