慢性腰痛Q&A
- 下記のような症状は慢性腰痛が疑われます。
- 靴下をはいたり脱いだりがつらい
- 朝顔を洗うとき、歯を磨くとき痛む
- 常に腰が重だるい
- 前かがみになるとつらい
- 身体をそると痛みがでる
- 朝起きてすぐが一番つらいが動いているうちに軽くなる
- 通勤電車で立ち続けると痛む
- 仕事で座り続けるとつらい
- 風呂に入ると楽になる
日ごろから(立ちっぱなし、座りっぱなし、重たい荷物を持つなど)慢性的に腰に負担をかけていると、腰の筋肉に疲労が蓄積し、筋肉が弾力性を失って硬くなります。
すると周囲の感覚神経を圧迫し、痛みを発するようになります。
これがいわゆる慢性腰痛の状態です。
はりをするとその部位の血管が拡張し、血流が良くなります。
すると疲労の蓄積した腰の筋肉の細胞に酸素や栄養分をたくさん含んだ新鮮な血液が流れ込み、同時に乳酸や二酸化炭素などの疲労物質を運び去ります。
これにより硬くなった筋肉が緩んで弾力を取り戻し、周囲の感覚神経への圧迫がとれて腰痛が治まるのです。
慢性腰痛には日常生活や職場の環境が深く関わっています。
長時間のデスクワーク、運転、立ち仕事、重たい荷物を運ぶお仕事などです。
それらの環境から抜け出せれば慢性腰痛は数回のはり治療で治るでしょう。
しかしそう簡単に環境をガラッと変えることは出来ませんよね。
腰痛を理由にお仕事を辞めるわけにもいきませんから。
はりで腰を「治す」と考える前に「よいコンディションをキープする」と考えてください。
長く患った慢性腰痛ははり治療で確実に改善します。
しかし、生活環境や職場環境が変わらない限り時間とともにまた腰に疲労が蓄積し痛みは再発します。
治療から痛みの再発まで、人によっては1週間だったり、5日間だったり、ひどい人だと次の日には痛みが戻ってしまったり….
その再発少し手前にもう1度治療を行います。
すると今度は1日で痛みが戻っていた人は3日に、5日で戻っていたひとは1週間に、といった具合に良いコンディションが徐々に長く続くようになっていきます。
やがて1ヶ月くらい効果がもつようになったらあとは月に1回の定期的な治療をおこない、お体のお手入れ感覚で受け続け、良いコンディションをキープしていただくのがはり治療の理想的な利用法です。
やがて半年、1年、3年受け続けるうちに、ひとによっては治療後時間を空けても腰痛が再発しないようになります。
そこが治療を卒業するときです。
しかし、その後も腰痛が再発しないかどうか慎重に観察し、すこしでもその兆しがみられたらすぐにはり治療を受ける必要があります。
生活・職場環境が変わらない限りは常に再発のリスクにさらされているからです。
治療を続ける目安についてはいつも患者さんにこう説明していす。
私;「腰痛を発症してどのくらいになりますか?」
患者さん;「うーむ、5年くらいですかね。」
私;「それでは完治には5年はかかると思ってください。それまで定期的なはり治療が必要になります。」
では、腰痛を発症してもう何十年になるかわからないという方、そういう方はこの先何十年も定期的にはり治療をうけよいコンディションを保っていく必要があるといえます。
でもがっかりしないでください。
治らなくても良いコンディションをキープできればそれは治ったのと同じくらい快適な人生を楽しむ事ができるのですから!
はり灸がよく効く症例
ギックリ腰(急性腰痛) 自律神経失調症 慢性腰痛 坐骨神経痛 寝違い 慢性肩こり 頚椎症 五十肩 膝関節痛 慢性頭痛 不眠症 月経困難 便秘症 パニック障害 更年期障害